今月号の対談では、株式会社ブロードエンタープライズ 山本和生様およびコミュニケーションバンク株式会社山本聡平様に、賃貸物件にIoTを導入したセキュリティ対策・空室対策について伺います。最近は、押込み強盗や配達員による暴行事件など、住宅のセキュリティ対策が特に求められていますので、ご参考になさって下さい。

 

手塚) 協会の会員様を対象にした「大家塾」で、山本聡平さんに満室経営のコツなどご説明して頂く中で、ブロードエンタープライズさんをご紹介して頂きました。大家塾に参加された方が、御社のサービスを導入することになりましたので、広く会員様に知って頂きたいと思い、対談をして頂くことになりました。

 

山本(聡) 全国で色々なセミナーの講師をやらせて頂く中で、様々な業種の業者さんとの繋がりがありますが、ブロードエンタープライズさんのサービスは費用的にも導入しやすく、空室対策やセキュリティ対策に有効だと思いますので、是非ご参考になればうれしく思います。

 

【会社概要と経営理念】

手塚) まずは会社概要と企業理念をお聞かせ下さい。

 

山本(和) 弊社は、CS(顧客満足)、ES(社員満足)、社会貢献の3つを経営理念として、2000年12月15日に設立、2021年12月にマザーズ市場(現グロース市場)に上場いたしました。

設立当初はインターネットが始まった頃で、NTTがネット回線の普及を急速に進めており、我々もパートナー企業としてお手伝いをし、光ファイバーを全国の集合住宅で使えるよう、環境整備をしてきました。当時はWindows95の頃で、ご家庭でパソコンを使う方が急激に増えて、IT(Infomation  Technology)の情報技術が急速に浸透した時期です。

現在は、年間2万戸~2万5千戸ほど、トータルで全国約17万戸に、ネット環境を提供させて頂いております。今後は、インターネット(IoT)の技術を不動産に活用し、入居者様の生活を便利にしたり、オーナー様や管理会社様の管理業務を効率化し、マンション管理をスマート化することを目指しています。