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賃貸経営

ハウスメーカーの商品(構造体)を理解する~鉄骨系編~

読者の皆様、こんにちは。

前回の木質系のメーカー・建設会社の特徴につづき、今回は、鉄骨系商品についてご説明したいと思います。

皆様の土地活用を検討するときのヒントになれば幸いです。

 

鉄骨系には、大きくわけると、鉄骨軸組構造・ラーメンユニット構造・鉄筋コンクリート構造があります。

 

 

 

鉄骨軸組構法は、複数の大手メーカーさんが採用しています。

住宅業界屈指のメーカーさんは提案力が違います。駅前の商店街の建替えと街づくり等の提案を依頼して感心したことがあります。軸組構法は、鉄骨も木造も敷地対応力があり、都心の狭小敷地や変形敷地などにも適しています。賃貸併用や店舗併用住宅等多目的な活用事例も多数あります。診療所を誘致して医院専用モールの建築事例等もあります。

耐震性能等の構造体の性能はどの会社も優れていて差が付かなく決められないので、敷地対応力・テナント誘致力等の提案力、デザイン・外壁・メンテナンス等で比べていただくケースが多いです。

 

3階建まででしたらコストパフォーマンスが良いアパート専門鉄骨メーカーもあります。

同じ敷地なのに他社より部屋数を多く提案してくれる会社の提案はとても面白くて、他社より提案する一戸あたりの面積が小さいのですが、入居者が狭く感じないような様ざまな工夫がなされています。ベッドの下に書斎スペースを作ったり、部屋を長方形ではなく鍵型につくりプライベートスペースが玄関から見えないような間取りを提案してくれます。コストを抑えて部屋数も多いので収益性はとても良いことが期待いただけます。専用通路の土地にアパートを建築できないケースでは、重層長屋を提案してくださいます。

 

一方、ラーメンユニット構造は、ハウスメーカーでは数社しか採用していません(私が知っているのは2社だけ)。ラーメン構造とは、柱と梁をしっかりと接合することで建物の強度や耐震性が確保される構造のことで、「ラーメン」とは「枠」や「額縁」という意味だそうです。構造的に必要となる壁あるいは筋交いがない構造ですので、取れない壁がありませんので、リフォームの自由度が高い作り方と言えます。工場でユニットを作ってから現地で施工しますので、性能のぶれがほとんど無く、工期が短いというメリットがあります。是非ご検討ください。ラーメン構造は、柱と梁の接点をしっかりと接合できる鉄筋コンクリート造や鉄骨造で取り入られる構造で、戸建て住宅などの低層の建物から高層マンションなど規模の大きな建物でも用いられます。

 

中高層のアパート・マンションを建築する場合は、やはり鉄骨メーカーや建設会社が頼りになります。

3階建てまでは木造と鉄骨の両方を比較していただいていますが、4階建て以上は鉄骨メーカー等がお勧めです。実は、5階建以上になりますと鉄骨メーカーでも得意な会社とそうではない会社があります。軽量鉄骨と重量鉄骨を併用して採用することで9階建まで建築可能なメーカーさんもあります。鉄筋コンクリート構造では、お勧めの地場ゼネコンなどもあります。先に設計事務所を入れてその設計事務所に建築会社を進めてもらう方法もあります。ご自分の土地に何階建まで建築できるのか、まずは敷地の調査をお勧めします。

 

 

(著者:協会顧問 山本)

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