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和楽(会報誌)

「和楽」はオーナー様向けに毎月発行している会報誌です。
今年で29年目を迎え、賃貸経営に関する専門家の解説や、行政ニュース、セミナー開催情報など、お役に立つ情報を掲載しております。
東京都、神奈川県などの各市町村をはじめ、首都圏主要都市の行政担当部署にも配布させて頂いております。

有効活用事例「認知症グループホーム」(2020.05)

協会の会員様が「認知症グループホーム(以下、GH)花物語しながわ」を3月1日にオープンしました。GH の延べ床面積は約566㎡、1階は小規模多機能型のショートステイの施設が併設され、2・3階に計18室の個室が備わっています。東京都では、認知症グループホーム(GH)の建設を促進しており、2025年には入所者2万人を目指しています。今月号では、その有効活用に至ったオーナー様にお話を伺います。

 

【相続のタイミングに有効活用を決意】

手塚) 今回はご姉妹のM様・S様に認知症グループホームの活用を選択された経緯などをお伺いしたいと思います。まずは、きっかけから教えて頂けますか。

 

姉:M様) 元々ここには、父が建てたアパートと2階建ての自宅が建っていました。どちらも築30年以上経っていますし、私たちも高齢になっていくので、今のうちに何かできないかと思い、いろいろ調べていく中で日本地主家主協会を知り、相談させて頂きました。

 

手塚) ありがとうございます。本物件のご所有者ははお父様だったのですね。

 

姉:M様) 父がアパートと自宅を建てたのですが、その直後、亡くなってしまったんです。その後は、両物件ともに母の名義になりまして、母は父が建ててくれたからと大切にしていたのですが、2016年に母が亡くなり、相続で私たち姉妹2人の共有になりました。

 

手塚) お母様の相続のタイミングで土地活用を決断されたのですね。

 

姉:M様) 何かアクションを起こすなら今しかないと思いました。5年後に私たちがどうなっているか分かりませんし、元気なうちにやらなければと。

 

【認知症グループホームにしたのは社会貢献から】

手塚) 対象地の場所でしたら、様々な土地活用方法があったと思います。なぜ、認知症GH になさったのでしょうか?

 

姉:M様) 確かに選択肢は色々ありました。自宅を大幅にリフォームして貸す方法や、賃貸用の戸建てを複数棟建てたり、3階建てのマンションを建てる計画もありましたが、社会的・地域的に貢献する活用方法をしたいと思うようになりました。協会さんへの相談をきっかけに、認知症GH のことを教えて頂いて、その後、都庁での説明会に参加して、話が進んでいきました。

 

Before

 

After

 

続きは本誌にて…

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